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特許庁が「そだねー」商標登録却下。防御目的の北見工大生協は「却下を歓迎」

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流行語「そだねー」が商標登録却下

2019年3月15日、北見工大生協などが特許庁に商標登録申請していた「そだねー」が昨年11月に商標登録却下されていたことが明らかになった。

却下理由は、「広く一般に使われる言葉で、独占させるのは困難」というものだ。

「そだねー」と言えば、昨年2月に開催された平昌オリンピックにて銅メダルに輝いた女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」(北海道北見市)が使った「方言」で、その姿がTVに映し出され流行語となった。

北見工大生協は却下を歓迎

「そだねー」商標登録却下

一見不思議なのは、北見工大生協側が「却下を歓迎したい」と語っていることだ。

特許情報プラットホームを調べると、北見工大生協は3つの区分で商標登録を申請している。申請手数料だけで、約3万5千円もかかった計算になる。

にもかかわらず「歓迎」を表明する背景には、「商標ビジネス」の問題が横たわる。ピコ太郎の「PPAP」の際にも問題となったので、記憶に新しいだろう。

なので、商標登録を申請する多くのケースが、「その商標を独占したい」という意識よりも、「後になって商標侵害で使用停止を求められたり、商標を使って得た利益を渡すよう求められたり、損害賠償請求されるのが怖い」という意識が強いだろう。

つまり、防御を目的とした商標登録申請なのだ。

 

「そだねー」申請9団体・個人の出願「区分」は?

「そだねー」を商標登録申請した9社・団体・個人

特許情報プラットホームの商標で「そだねー」を検索すると、10件ヒットする。すべて平昌オリンピック以降の申請だ。うち1件は「れもんソーダのかほり」なので関係ないとして9件だ。

商標登録を申請する際は区分=分野を決める必要があるが、“そだねー”申請についても「文房具類」「被服」「茶・コーヒー」「菓子」「ビール・清涼飲料」「米・菓子及びパン」「医療用機械器具」「身飾品」「野菜」など様々であることがわかる。

 

商標登録申請は「安全コスト」

特許庁

重要なポイントは、北見工大生協が「”そだねー”が独占されないよう商標登録を申請した」と語っていることだ。

もし、あなたの会社やあなた自身がメインに使用している「名称」や「Trademark」が商標未登録なら、第3者から明日「私どもの商標を侵害しています」との警告メールが届くかもしれない。

その場合、交渉したり、争う余地はあるが、膨大なコストを強いられることになるだろう。

そうした事態をリアルに想定したなら、商標登録料(10年分28200円)と手数料(約14000円)はむしろ安い「安全対策コスト」であることに気付くだろう。

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